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  年度末
Date:2004年3月1日(月)

この稼業は1年の終わりが3月である。
なんでここに区切りが来るのか。
12月で終わりにしてもらうと
都合がいいことが多い。
明治のはじめに学校制度を導入したときに
4月を始まりにしたことから来るのだろうか。
いずれ人工的なものである。

合格発表を見にいく。
所属部ごとの表示になっている。
私が担当した時は
受験番号順の発表だった。
それぞれ一長一短ある。
受験生にとっては
受験番号順の表示の方が親切である。

パソコン室へ行って
1年分の整理をする。
そのときそのときの
自転車操業の結果をみると、
それなりにこなしてきた感じはする。
改善点もいくつかある。

試験。
授業評価を読むと
進度が速い、との感想が目に付く。
コンピュータの技能科目なので、
個人差が大きい。
自宅でやっている人は
どんどん進む。
そうでない人はまったく進まない。
問題の多い科目である。
(もっとも塾通いが一般化している
小中の科目も似た状況にあるかもしれない)
同じ教室に閉じこめて
一斉に授業をするのは無理がある。
多様な個性とは
多様な学力も含む。

私のもくろみは場所と機械を提供するから
勝手にやってみて、というものだが、
必履修に指定されて、無理矢理やらなくてはならない
という状況ではやはり矛盾がある。
難しいものだ。

臨時の会議が2件。
予定した試験時間に重なるので
出られない。
それで行き違いがあり
成立しなかった。

矢継ぎ早に指令がくるので
現場ではこなせなくなっている。
その場をやりすごせば
どうでもいい、という感じになる。

私の仕事の性格上
対生徒関連には気を遣うが
そのほかのことは適当にやることにする。

6時下校。

今日の一句
3月の別れ何度やっても慣れない   イシマ

  採点業務
Date:2004年3月2日(火)

夜中に起きてTVをつけたら
映画をやった。
BADCOUNTRYとかいうやつ。
南ダコダの話とかで
主人公の語りで始まる。
結構文学していて、ついみてしまった。
4時頃また寝る。

1時間遅れで出勤。
課題を読んで1時間。
採点業務にはいる。
ペーパーと実習と平常点の合計でつける。
結局1日仕事になってしまった。
しっかりやったので満足。
この科目は始めてだが、
妥当な評価だと思える。

勤務時間通り帰る。

今日の一句
恋猫が結果引き連れ大騒ぎ   イシマ

  誕生日
Date:2004年3月3日(水)

昨日に引き続き採点業務をやる。
とりあえず一段落ついた。

まず採点する。この点を教務手帳に転記。
平均点。ベスト3の点だけ確認する。
解答を作る。これを受験者数分印刷する。
教務手帳に転記したデータをコンピュータに入力する。
そのとき、個別情報を備考欄に記入する。
点票に成績を書き込む。
欠時数評価評定履修単位数修得単位数。
試験用紙に解答をホッチキスで添付して
クラスのボックスへ入れる。
生徒から集めた授業評価の感想をまとめて
報告用紙に記入する。その紙に評価文集をつけて
所定の箱に入れる。

以上を4科目分行う。
採点業務の内容は上記のとおりである。
人数が少ないのが救いか。
私は今年は担任をやっていない。
担任ならばこれに生徒個人個人の返却物
履修登録、変換金、そのほかの雑務が
生徒人数分待っている。

履修登録研修会。
どうも整合性のないところがあった。
ここで質問しても混乱するばかりなので、
担当者の言うとおりにやることにする。
整合性より混乱の少ない方を選ぶ。
どちらにしても生徒に損はない。

J科長引継文書が来る。
昨年はうんたら協議委員会引継だった。
先年よりは少し少ない。
MOでないと入らない量の文書ファイルがある。
さっそくCDに焼いてくれる。
プロです。

へこみん氏アンリシャルパンティエのケーキを持って登場。
生物室でハッピーバースディをやってくれました。
55歳であります。
ゾロ目じゃない、と妻。
今年はスロット不調期に入ったので
何もありません。

誕生日を祝ってくれたみなさま。
ハート型のパン、Iさん。
おいしゅうございました。
N医師からはCD2枚。
才人N氏より
昨年に引き続き「イシマ発句帳」
ありがとうございます。
この製本がすでに俳諧です。
関連HPにお誕生日おめでとう書き込みメール
ありがとうございます。
全21通いただきました。

特に変わったこともなく、
うどんなど食べてコタツに入って
クィーンのDVDをかけたまま
寝てしまいました。
夜中に起きました。

今日の一句
ひな祭り今宵は雪のあしたかな   イシマ

  報告書まとめ
Date:2004年3月4日(木)

採点業務が終わったので、
次はうんたら報告書まとめである。
エクセルで表を作って、ワードにはめこむ。
自分の思った通りの表ができないから嫌だ。
パワーポイントも出来合いのそれらしいものはすぐできるけど
自分の思った通りのものができない。
ワードやエクセルのオート**って
勝手にそれらしくやってくれるけど、
自分の考えていることと違う。
面白くない。
ソフトがわるいんじゃなくて
私の「自分」がいけないのか。
いけないと言うより、
「合わない」のか。
手書きでもわるくないんですけど。
作業化するまで試行錯誤する。
なんとか段取りはできた。

会議をやるように時間設定されていた。
ので会議をやる。
来年度体制の話である。
未確定の事があるので決められない。
どうせ自分から設定したものではない。
ほどほどにしてやめる。

J科の教科会も
私がR科の教科会に出なくてはならないので
中止となる。
はじめからそういう事態はわかっていた。
別にやらなくても困らないだろう。
人事決めの確認だから。

日本の会議は物事を決めるためにやるのではない。
成員の存在証明と不安解消のためにやるので、
親睦行事の様なものである。
私は親睦がそれほど好きじゃないので、
なくても困らない。
それにしても
教員とは名ばかりで
この1週間は書類書きと会議ばかりである。
事務屋が命令しているから
こういうことになるのか。

演劇部を見に行く。
おお、この時期に集まってやっているではないか。
4年ぶりの自主公演である。
自主だから勝手にやっている。
私はあちこち謝る準備だけしていればいい。
最近は撤収!と言わなくても
勝手に撤収しているので
大変結構である。
ちゃんとそばにいて見てくれる人もいるし。
カユタ並に金だけ出していればいいのか。
偉くなったもんだ。

6時前下校。
またもや2度寝である。
1時すぎ起きる。

今日の一句
春昼の作業はかどる夢仕事   イシマ

  星を見ませんか
Date:2004年3月5日(金)

吉祥寺の北口、
横断歩道の脇で
道行く人に呼びかけている。
手に持ったパネルには
星の写真と天体観測
などと書いてある。

土星の輪を見ませんか。
木星も見えます。

駅前の明るい場所でしかも今日は少し曇っている。
望遠鏡の先は上空真ん中あたりを向いている。
見えるはずがない。

アヤシイ
アヤシイやつらだ。

この匂いは
15年前に
ロンロンの本屋で
空中浮遊の写真を見たときに似ている。
きっとそうだ。

その後ラオックスにアルバムソフトを
買いに行った。
adobeを買おうと思ったんだが
7000円近くする。
シャクなので同じような機能を持つ、
と書いてあるPaint Shop PhoteAlbum4
4000円ばかりのを買う。

帰宅してインストールしたら
使いものにならない感じである。
取り込み検索機能が微妙に違う。
やはり高いだけのことはあるか。

なぜ焦っているかというと
明日の追い出し会に過去3年間の写真を
メモリーに入れて持っていくか、
と考えているからである。

あきらめるか。

今日もうんたら協議会まとめ進まず。
校長室に呼ばれる。
J科の今後の方針の様なことを言われる。
まあ、それほど悪くない考えだと思える。
ただ言う相手が違う感じはする。
そういうことは主幹サマに言った方が
いいのではないでしょうか。

午後会議。
13年間共にした
大先生と最後の教科会である。
大先生はケーキと紅茶で
我々をねぎらってくれた。
(本当は逆でしょう)
大先生の所以である。

KさんIさん来校。
一件したところ元気そうだった。
Iさんは寝てたけど。
でも本当のところはわからない。
本当のところは
誰にもわからないのかもしれない。

Iさんはプレゼントを持って来てくれた。
ウーロン茶でつけた梅干しという微妙なものである。
なんだか干しぶどうのような味もして一気に4個ほど
食べてしまった。
HPに誕生日とか書くと
こういう余録がある。
そういえば、若き同僚W先生が
てんぷら定食をおごってくれた。
この店は3年ぶりである。たぶん。
私などはめったに入らないお店。
ごちそうさまでした。

今日の一句
啓蟄の頃に穴ほるへそ曲がり   イシマ

  送別会
Date:2004年3月6日(土)

いつから「追い出し会」と呼ぶようになったのか。
はじめからかも知れない。
3月の上旬に卒業生を部活から「追い出す」会である。

出る方も出す方も
実は望んでいないのかも知れない。
だから「追い出す」ことにしないと
別れられない。

なかなか居やすいところだったかも。
居場所が目的の一つなのでこれでいい。
今年「追い出る」のは5名。
もう少しいそうだが、全員いないのも
いつも通りである。

朝10時から7時近くまで
だらだらいるだけである。
調理室を借り切って
卒業生が希望する料理を作る。
今年は松坂牛の牛丼が目玉だったか。
その他にもいろいろあったようだ。
勝手にやっているので、
私には何が起こっているのかわからない。

作って食べて今までのビデオを見て
プロフィール表を作る。
最後に全員が別れを惜しむ言葉を言う。
今年は部員が多かったので、
40分ほどかかった。
OBも3(4)人来た。

私は10余年めにして
始めてはじめから最後までほとんど会場にいた。
いつもは、新入生の履修指導や成績処理、引継
そのほかの雑務の合間に様子をのぞく程度だった。
今年はそれをやめた。
1日にやることは一つに限る。

何いても何もしないんだが、
いることに意味がある、というのは
昨今の世相を考えると
たいした贅沢である。
何が数値目標だよ。

8時前帰宅。

今日の一句
今いずこ野びるの土手に初わらび   イシマ

  イノセンス
Date:2004年3月7日(日)

吉祥寺プラザで見た。
星3つ。表現力はすごい。
おたく中年の孤独なつぶやき
を見せられた感じ。

夜中にTV。
スティールマンとかいう
黒人のロボコップものをやっていた。
1時間ほど見る。
その後チャンネルを回すと、
ロボコップ3の最後をやっていた。
そのあとで
イノセンスの紹介番組をやっていた。
これが面白かった。
それで見る気になった。
TVの紹介番組の方がだんぜん良かった。
シネマスケープに感想文書いた。

東急で昭和女優写真展。早田雄二作品集とのこと。
1933年生まれの女優がけっこう多い。

帰宅後2度寝。
最近ずっと食後にコタツで寝て
夜中に起きて4時過ぎに寝て
朝起きて風呂に入る、という
生活になっている。

どこかでこの連鎖を切らないと。
今日は珍しく、寝る前に風呂に入れた。

今日の一句
飼い犬の鎖外して凧上がる   イシマ

  お月さまへようこそ
Date:2004年3月8日(月)

シャーリーダンパーをK松さんがやったのを覚えている。
それが始まりで、その後5回ほどやっているはずだ。
まず2000年度のを見た。
これはヴィニー、ロニー、アーティと全員が女バージョン。
その次に、1998バージョンでこれは私がアーティをやっている。
このときのシャーリーはM手さんがやった。
20分ほどの作品だが、見直してみると
なかなか良い小品である。
さすがはアカデミー賞脚本賞を取った人の作品だ。

午前中は演劇部関連の作業。
午後はうんたら協議会報告書。
なんとか仕上げたが、もう一度確認しないと。
卒業式関連の調整。
6時半頃下校。
へこみん氏と駅まで行く。

今日の一句
三寒の光あふれる準備室   イシマ

  交通費請求
Date:2004年3月9日(火)

都バス5000円のカードを購入すると
5850円使える。私の路線は片道210円。
6ヶ月分の交通費はいくらになるのか。
都立高校の入試問題に出してもおかしくない式が登場する。

六ヶ月分 = (5000+30)×42÷(27+1)×6
     = 45270円

ヒント:一月は21日勤務として計算する。

土日に部活で出勤している顧問の土日の交通費は、
すべて自己負担になる。
こういうのを持ち出しボランティア業務という。
顧問の給料は税金なので、
持ち出しといっても、税金の使徒を変えただけである。
つまり顧問氏は税金の予算項目を変える権限を行使したというだけなのだ。
ホントかよ。

今日は片づけ、これをしないと先へ進まない。
課題:もう一人のマリオネット−さいとうちほ
4巻読了。これまたもうひとつの「ガラスの仮面」だった。
この人ウテナの作者だって。
なかなかのストーリテラーである。

うんたら協議会報告書、なんとか形にして
確認してもらった。訂正点いくつか。
これを訂正して終わりかな。

卒業生集会のビデオの確認。
庶務のレジュメを作らなくてはいけないんだが、
時間切れとなる。
以前は「自分の」仕事だと思っていたから
がんばってやっていたが、
自分の仕事と思えるものは少なくなった。
所詮はお役所お達しの日常業務である。
明日できることは今日するな。
(明日が来る保証はどこにもないから
今日のことは今日で終わる)

妻病気。

今日の一句
早蕨や京浜東北線ですか   イシマ

  会議
Date:2004年3月10日(水)

朝10時半から夜8時まで
1日会議である。
すごいねえ。

勤務時間は午後7時までだから
1時間近く残業したわけだ。
時間になったら途中でもさっさと帰る、
というのもはっきりしていいと思う。
みな必要なことはやっておこうと思ってるのか。
自分だけ帰るのは不安だからつきあっているのか。
出勤時は1分でも遅れると
遅参申告を要求するくせに
終業時間はどうなのか。
教育職調整手当4%は
1日8時間勤務とすると、
15分増にすぎない。
とぶちぶち言いたくなるが
これが私の本務とはほとんど無関係な話である。
まあこういうのは無視するに限る。

JRが国鉄と呼ばれていた頃
いろいろもめていた。
私は利用者の立場で
外から見ていた。
順法闘争というのがあった。
信号機の指示通り運行する、という闘争である。
満員電車がのろのろ走る。
嫌がらせである。
誰に対する嫌がらせか。
組合活動だから上役に対する嫌がらせだろう。
いやがっていたのは乗客だけどさ。

教育現場もこれに似ているところがある。
順法闘争すると、誰が喜んで誰が嫌がるかね。

会議の合間にレジュメをなんとかでっちあげて
必要な連絡は済ませたつもり。
今年は私が始めて担当する部署である。
昨年と同じようなことをすればいいのだが
昨年どうなってたかよくわからない。
自分のことすらあやふやなのに
人のことがわかるはずがない。

どうもやらなくてはいけないことが
きまっているようなのだ。
その情報があちこちからぽろぽろ出てくる。
すべてまかす、と言ってくれれば
それなりにやりようはある。
外枠が決まっているようで、
いいようにうまくやってくれ、
というんだから、カフカ である。
絶望するのは若い人で
自分のいい加減さを信じるのが
じじいの希望である。
私の担当は話題の卒業式。
いつかのためにネタを取っておこう。

帰宅10時前、
またコタツで寝て朝4時に起きた。

妻やや復活

今日の一句
春闘や赤旗かつぎ散歩デモ   イシマ

  卒業生集会
Date:2004年3月11日(木)

毎日1年2年3年4年と
顔を見てきた人たちがいなくなる。
場所は変わらないけど人が変わる。
そういうことを毎年やってきた。
なかなか割り切れない気持ちである。

卒業生は回りの環境が変わるから
人が変わっても当然だ。
過去のことはどんどん忘れて
別の人になりましょう。

残った私の中にはいつまでも十代の人たちが生きている。
そんな人々はもうどこにもいないのに。

私の担当は卒業証書授与の練習ビデオを流すこと。
午前午後と2回やって3回目は他の方にお願いした。

生物室大掃除。
顕微鏡を置くラックを組立てた。
ビスナットが不足したので買いに行った。
一応できた。
掃除はまだまだである。

演劇部案内チラシを各校に郵送。
人を呼ぶのはいいけど、
劇はちゃんと見せてね。
せいぜい交通費分は楽しんでもらおうね。
というか、私が見たいわ。

8時半頃帰宅。
妻さらに復活。

今日の一句
停車場の空眺めおり春の宵   イシマ

  雑用
Date:2004年3月12日(金)

うんたら協議会報告書の訂正業務。
生物室片づけ。顕微鏡の箱がやたらと大きいので
方針を変更する。
J科科会。これまたよくわからない会議であった。
めんどうなことをおっつけられた印象が大きい。
結局7時半までぐずぐずいる。
連絡調整の係りになると
連絡の相手は9時過ぎまでいるから
ドレイ勤務は必至である。
たいした成果もなく時間ばかり取られて
徒労感がつのる。

今日の一句
花館ロリヲタパーティ開きます   イシマ

  新入生対応
Date:2004年3月13日(土)

今年の私の担当は写真撮影。
生徒身分証明書に使う写真を入学前に撮っておく。
入学式の時に配布される。
そのためには、この時期に撮影は済ませておく。

昨年まで照明を使って簡単なフォトスタジオを作った。
今年は簡略化している。
デジカメが明るくなり補正も効くので
外の光だけで十分である。
ハードディスクに入れてしまえばこっちのものである。
写真屋さんの仕事がなくなるわけだ。

午前、午後と120人ほどの新入生の写真を撮った。

うんたら協議会の最終原稿を作って
評価委員長様にお届けした。

管理職に配ったら詳細なチェックが入っていた。
教育管理職の試験は
1.論文試験
2.面接
3.上役の推薦(過去の経歴)
4.コネクション
で決まる。
論文では教育用語を的確に使うことが要求される。
文書チェックはプロである。

このうんたら協議会報告書は役所に提出する文書なので、
評価の対象である。
管理職は役所から評価されているから
ナーバスにならざるを得ない。

指摘された箇所のうち妥当なところを訂正して
必要なところは文章を書き直して完成版を作った。
後は、全職員配布用に200部ほど印刷すればいい。
17ページ裏表印刷になるからA4用紙が3400枚ほど必要。
一人でやって半日仕事になると思う。

卒業式準備状況確認、
J科引継新年度体制確認
生物室整理
演劇部卒業公演(私も出ることになっているが−まだ1度も練習していない)

など諸課題は積み上がっている。
なんとかなる。

今日の一句
信号を待つ顔上げて空朧   イシマ

  反省
Date:2004年3月14日(日)

昨日私はミスを2つ犯した。

一つは履修登録マニュアルの読み違い。
これは担当の人が新入生の履修登録に際して
教員が注意しておかなければならないことを
わかりやすく書いたものである。
教員にそういうマニュアルが必要なほど
履修登録というのは面倒な作業になる。

そのマニュアルの理科の項目にミスがあった。
と私が思いこんだ。
それで担当の人にその箇所を指摘しに行った。
履修登録が始まる1時間前である。
私はこの職場に長くいるから
担当氏は「えっ、どこかおかしいですか」
と点検してくれた。
そして私の思い違いがわかった。
私はバツが悪かった。
あいまいにわびを入れようとしているうちに
相手はいなくなった。
いそがしいのである。

なんでそんな初歩的なことを間違えたのか。
そうしてそれを指摘しに行ったのか。
私は自分の間違いに動揺している自分をなだめる
必要を感じた。

一連の伏線となる出来ごとが起きていた。
その流れのなかでほぼ必然的に起こるべき事がらであった。
本来消え去るべき老兵がまだ最前線にいると思いこみ
きばって起こした事態だった。
現実と自分の頭の中の落差を見せられた。

もう一つのミスも同じ構造をしていた。
卒業式に関する諸連絡で、
不用な(むしろ間違った)情報を直接の担当者に伝え
それを別の担当者が訂正した。
訂正した担当者は私の所に事情を説明しに来た。
これも本来は「そんなことを言ってもらっては困る」
と抗議しにきてしかるべき内容だが
私が古株なので「説明する」という形になった。
説明が終わるとその担当者はすっといなくなった。
その去り方にその人の不満と怒りを感じた。
「よくわからないのによけいな事を言って
仕事を増やさないで欲しい」
言葉にすればそうなる。

ところでこのセリフこそ
私がよく言いたくなるセリフなのだ。
自分がもっともなりたくない人間に自分がなっている。
その事態が私を動揺させている。

自分で決めたことを自分がする。
それが生活の満足になっている私にとって
この事態が大きな気がかりとなっていた。

「まったく、話を聞いてないんだから」
と妻が言った。
1週間寝込んでいた妻と散歩に出た途中である。
休日になっても職場のことを忘れられなかった。

ドラゴンボール完全版を第6巻まで買った。
リサイクル屋(古本屋とはいいにくい)で700円だった。
ラオックスでアドビのソフト。
Photoshop Elements 2.0
Photoshop Album 2.0
抱き合わせだった。
練習本30時間シリーズは1年半前に買ってある。
いよいよ写真ソフトをやるか。

それから西友でQB床屋。
病み上がりの妻はさっそくマメ業務に入り
ケンシロウ相手に少しかせいで機嫌がいい。

帰宅後ドラゴンボールを読んで
コタツで寝ると夜中の1時である。

今日の一句
春風において行かれる   イシマ

  片付け
Date:2004年3月15日(月)

生物室に少し手をつける。
他にやることはあるんだが、
気が乗らないのでやらない。
リサイクル用に用紙類を束ねる。
本も捨てる。

課題、今日は「闇の中より」だったかな、
全3冊をかたづける。
演劇部、舞台の仕込みにはいる。
照明用の接続コードを4本作った。
あと3本必要だが部品がないので明日にする。

6時頃下校。
ラオウが天に帰った、そうである。
ユザワヤでブツ購入。

ドラゴンボール7・8を見る。

今日の一句
とりあえず机片付け春を置く   イシマ

  疲労困憊
Date:2004年3月17日(水)

駅を降りて職場に行くだけで
疲れている。
おかしい。
花粉症のクスリを飲み忘れたかもしれない。
飲んだ記憶がない。
クスリは今年から1日1錠になった。
10個1セットになっている。
1つごとに日にちを記入してある。
こうすると飲んだか飲まないかわかる。
喉がひりつく感じがある。
インフルエンザか?
10分ほどの道をやっとでたどり着く。

納め会連絡
照明コード3本
音響仕込み
卒業式打ち合わせ
とやることをつぶしていく。

予備に取って置いた
昨年の1日2回飲む花粉症のクスリを飲む。
それからうんたら協議会の報告書を作る。
2台印刷機を占拠して3000枚裏表6000枚分刷った。
それを丁合機で製本する。
いつも調子の悪い機械が今日は好調だった。
体調が悪いときに助かる。
200部綴じて配布した。
これで引継が済めば、この仕事は終わりである。
始まった3年前はさんざん文句をつけたけど、
結局まわってきたな。

演劇部も例によって不調者続出で
できるかどうか不安。
こんどばかりは何とかならないかもしれない。
私が出るヤツもいまのところナシのつぶて
連絡してみるか。

定刻によろよろ帰る。

今日の一句
軒下のれんげ初登校の朝   イシマ

  春嵐
Date:2004年3月17日(水)

風の強い日だった。
課題郵便物を読了、
昨年のこの時期の伝言日誌を読み返して
この後どんなことがあるのか確認した。
演劇部、コードをもう1本作って
マイクの算段をする。
なんだか奇妙なテイストの作品になりそうだ。
「ビ−トルズVSペッパー警部
どっちのパペットマペットショー」

生物室顕微鏡設定。
20台全部箱から出して設定した。
片付け全体の4割終わった、というところである。

卒業式準備は未定要素が多く、
その場のやっつけ仕事で切り抜けるしかないか、
そんな感じである。

帰宅後、食事の前に風呂に入ってみた。
何年ぶり、と言った感じである。
2度寝が改善されるかもしれない、
と思ったがやはり同じパターンになった。

今日の一句
プレハブの生徒会室春嵐   イシマ

  卒業公演
Date:2004年3月18日(木)

演劇部がこの時期校内公演をするのは2度目。
1999年3月以来だから5年ぶりである。
1998年暮れの文化祭でやった
「お月様へようこそ」も再演する予定。
この時のビデオを今日もう一度見直して
セリフを確認する。
相手に合わせていればいいのだから
楽なはずなんだが
はじめから最後までずっとセリフもほとんどなく
舞台に出ている役である。

生物室片づけ、
顕微鏡のシリアルナンバ−を確認する。
一見箱もしっかりして、きちんとしているようだが、
実はかなりいい加減な製品であることが判明する。
まず箱は大きいだけできちんとふたがしまらない。
鍵はぎざぎざがついているが他の箱も開けることができる。
シリアルナンバーもとびとび。
20台まとめて納入しているんだから
連番でもいいはずだが。
7割ほど終わる。

不登校研修会。
大学の教授をお招きして
2時間ほど話を聞く。
人間相手の話は
相手が共通してしないと
微妙にずれる印象がある。
同じ人間相手にしていても
印象は相当違う。
まして違う相手を対象にして
概念化した話はよくわからないことがおおい。
実際起こったことをそのまま伝えてくれた方が
わかりやすい気がする。

ADHDとかアスペルガーとかLDとか
いろいろ言われているが、どうもよくわからん。
アジア人を見て、その国籍を当てる以上にわからない。
教授はまずまずの人物と思われた。

演劇部、1回目の通しを見る。
全員集まったのが始めてだと言う。。
あとは当日1回だけ全員顔を合わせる予定だが、
これもどうなるかわからない。
個人個人がそれぞれそれなりに力を出しているが
それがまとまって良きアンサンブルになっているところまでいっていない印象。
練習不足もあるが、脚本の技術的な壁かも知れない。
これだけの人数にともかく役を振りまとまりのある話に仕上げるには
必要なテクニックがあるのかもしれない。

ロード・オブ・ザ・リングは
その背景に善と悪の戦いという
大きな設定があり、それぞれのエピソードは
どこかでそこにつながっている。

「ビートルズ対ペッパー警部
どっちのパペットマペットショー」
はこの表題からもわかるように
3すくみの構造がかくれている。
かなり複雑な構成である。

あれよあれよと見せられていくうちに
なんだかよくわからないがすごかった、
となるまでには後一工夫必要かも知れない。

とは言っても
昨年6月の校内公演から比べると
役者はそれぞれ抜群に面白くなっている。
私は十分楽しんだ。

職務命令書なるものをもらう。
私宛の名前が入っている。
1階のエレベーター前で受け取った。

7時半頃下校。

今日の一句
見上げるは今年の花か去年の花   イシマ

  納め会
Date:2004年3月19日(金)

卒業公演会場の椅子並べなどする。
なんとか会場らしくなってきた。
お月様へようこそ、関連のブツを探す。
もう5年前のことだから、なかなか思うような物がない。
テープを見つけた。
酒の瓶もみつけた。
これでなんとかやるしかない。

入部届けがあったはずだが、
いくら探してもなかった。
スタッフなど小間使いにつかってください、
などと殊勝なことがかいてあったはずだが・・・
あきらめる。

ビデオを2回ぐらい見て
セリフを確認する。
なんとかいけそうだが・・・
こればかりはやってみないとわからない。

卒業式の打ち合わせ。
プリントを作るつもりでいたが、
月曜日にする。

あちこちうろうろするばかりで
何も進まない。
そのうち納め会の時間になる。
退職される方がいるので
送別会にしたかったが
ご当人が堅く固辞されるので、
納め会にした。
その方が1/4は支払った。
話は逆である。
恒例の位置を記録しておく。

adachi  utata  ishima

takayama     watanabe

mizukami kawai masuzawa

8人出席した。
6時から9時20分頃まで。

帰宅後明日の上演について連絡が来る。
苦手な歌を歌うことになりそう。
完全版でやりたい、との意向である。
こうなればなんとかやる。

今日の一句
卒業生送り出すうち歳果てぬ   イシマ  

  5年
Date:2004年3月20日(土)

卒業公演である。
朝9時から練習をする。
5年ぶりに集まった卒業生と
5年ぶりに役者をやる。

昔のビデオを3回見て
セリフを入れたはずだったが
忘れていた。
相手に合わせて言うセリフなので、
きっかけ上の問題はない。
見ている方は楽だが
よくこういう難しいことをやるもんだ。

舞台の上はあまり経験したことのない場所である。
まず暗い。
光は片方から来る。
他の人間はなんだか光と影のような変な存在である。
そこで覚えているセリフをしゃべる。
自分もなんだかひどくおぼつかない存在になる。
ずっとこの場所で暮らしていれば
この場所なりの実感が出てくるのかも知れない。

相変わらずうまいなあ、と
OBの演技を聞きながら思う。
最後に私が下手な歌のようなものを発声して
なんとかお役目はおわる。

この企画は、OBの一人が
遠く四国へ修行にでるという。
その送別会である。
本人に聞くと
「お月さまへようこそ」が見たい、
とのことだった。
同期のKが世話役を買って出て
当時の人間を集め1回だけの上演企画が進行した。

私は台本をKに送った。
それから10日間、なんの連絡もない。
企画はつぶれたか、と半分危惧していた。
それなら飲み会でもなんでもやらないといけない、
と思っていたら、彼らは着々と準備を進めていたのである。

前日に集まって顔合わせの練習
舞台設定などをきっちり行った。
彼らはこの演劇部が始めて都大会に選出された時の
主力メンバーである。
みな20代の半ばになっている。
演目「お月さまへようこそ」は
ブルックリンの話であるが、
高校時代を共に過ごした青年たちが
10年ほどたってまた集まってひとときを過ごす、という小品。
初演は1994年、定通制芸術祭で第1位を受けた作品である。

高校の演劇部では、
お気に入りの定番作品とでもいうものが
自然とできるようだ。
2000年文化祭でも再上演されている。

なんで彼らがこの作品を好むのか、
私はよくわからなかった。
今回、ビデオを3回見直して
なかなか味わい深い作品だと思った。
これは「愛してはいけない人を愛してしまった」
2組のカップルの話である。
現実にもよくある話ではないか。
私の役は、その再開場所の老バーテン。
演劇部顧問というのはそういう仕事でもある。

卒業公演の方は
全部見ることができた。
最近は観客としてはじめから終わりまで
見ることができるので大変うれしい。
2日前に見た通しから
またパワーアップしている。
話の芯もきちんと伝わって来た。
個人個人の演技、細部の間合いの調整
そういう技術的なことで脚本の真意が
よく伝わるようになるのだから、なかなか奥が深い世界だ。
客入れの直前まで手を入れた演出の力が大変大きいと思われた。

特に指示が出るわけでもなく
自然と片づけも1時間ほどで終わる。
みな勝手にうろうろしているだけだが
ちゃんと現状復帰している。
私はこういう集団が好きなのだ。
全体を掌握している誰かがいて
そこから指示が出て整然と物事が合理的に進む、
そういうスタイルは学校で教え込む組織的運営であるが、
傲慢な独裁者と無力な奴隷人民を前提とした組織は
ろくなもんじゃない。
それぞれの人がその場その場で自分のできることを
自分のやりたいようにやる。
そのことがそのまま集団の力となる、
そんな組織が理想である。

そんなことを少し考える。
ラウンジで時間をつぶして
6時半過ぎに学校を出る。
他の人がいない休日だから
気楽だった。

新宿でOBたちの飲み会に出る。

seki nomura kouda hino maruyama hashimoto
mishina matuura doi kouno ishima
第3期絶頂期のメンバー。
私の思い入れがいちばん強い時期だった。
地域医療への確かな決意を胸に
遠地へ出立するMの入学時を考えると
人間の「可能性」を見る思いがする。
こういう人はいったいどうなっていくんだろう、
と思った人間が10年もしないうちに
まっとうな青年に変身するのだ。
こういうことが起きるから
教員稼業もすてたもんじゃない。

2次会もつきあって
kouno mishina kouda matuura hino seki

nomura maruyama hashimoto ishima doi
11時半ころ帰る。
その時期の顧問女優カウンセラーMRも良くつきあった。

今日の一句
歳ごとに鋭敏になる朧かな   イシマ

  こもりん
Date:2004年3月21日(日)

ドラゴンボールを読む。
ついつい最後までよんでしまう。
昨日の片づけ、演劇部2004、卒業式準備レジュメ
とやることが3つほどあったので、出勤しようとする。

午後は写真を印刷。
あれこれやっていくうちに
4時を過ぎる。
結局行かないことになる。

印刷はソフトの癖がわかるまで
何枚かはためし刷りをすることになる。
昨日更新できなかった日誌を書いて
夕寝をしたらもう翌日になっている。

今日の一句
春日傘サンダルのまま恋冷める   イシマ

  デジカメが壊れた
Date:2004年3月22日(月)

2万枚は撮ったので、十分もとは取れた。
LEDがつかない(それでバッテリーがイカれたと思った)
バッテリー変えてメモリー変えてみたが
写真の何枚かはおかしい。
冗長性のうんたらかんたらで取り込めない。
今日はとうとうフォーマットされていません、
と何度フォーマットしても出てきて写せない。
新しいのを買うことにする。
ぱーこ食ぱーこシティトップ更新できません。
毎日やっていたことができないのは不本意である。

今日は卒業式準備。
私が陣頭指揮を取らなくてはいけないんだが、
今年始めての担当でとてもその余裕はない。
自分の不安を押さえるために、レジュメを作ってみたが
さっそく間違いを指摘される。
それは現場でなおして、まあ勝手にやってください、と
様子を見る。
いろいろ聞かれるのでそこは適当に答えると
30分ほどで会場設営は終わった。
立派な集団である。

昨年は校歌の練習をしたが、
私は忘れていた。
今年はこんなものをもらっているので
創意工夫をしようとする心の余裕がない、
ということにしておこう。
妻に話したら「くだらない」とばっさり切り捨てた。
気だてのいい女である。

紅白幕の入っている木箱を3箱探して準備したのが、
唯一担当らしい仕事か。
エプソンプロジェクターの電源が入らない。
電源コード、その他怪しいところを確認したが
わからないので、サービスセンターに電話すると
松本の修理工場へ配送するんだそうだ。
営業時間がすぎているので、明日連絡することになる。
生物室の片づけを手伝って
演劇部関係を2階部室、地下小体倉庫にしまう。
7時近くなったので帰る。

帰りにラオックスに寄って
プリンタインクとA4用紙購入。
デジカメを見て回ったがヨドバシの方がサービスポイントがたくさん付くので
買うのをやめる。

今日の一句
春愁が駆け抜けていく雨の放課後   イシマ

  卒業式
Date:2004年3月23日(火)

担当の私としては、いくつか準備することがあったが、
それもほっておいたら自然と片づいてしまった。
大講義室鍵開け:M先生に依頼。
卒業生退場→写真撮影の段取り。
担任誘導で退場。写真会場は残った教員で椅子を片づけた。
通信は全員94人で、定時制は各部ごと6つ。
そのまま片づけにはいる。
4時半には終わっていた。
ハレの日なので自分が何をすればいいか忘れている。
すると紅白幕はどうするんだ?とか聞いてくれるので
やることを思い出す、ということになる。

異動された先生方が来た。
山田先生とかマッキーとか、青木先生もお元気そうだった。
去年卒業したOBOGも結構いました。
それが今年卒業した生徒のように思えてくる。
話をしてみてわかる。
写真撮影の時の入り乱れて交歓している感じは
やはり独特のものがある。

演劇部がなにかやらかす。
今年は答辞のトリでやってくれました。
おもしろかった。
根がまじめな人なので、
好評でした。

卒業生からプレゼントをもらう。
マーロンブランド絵はがきに感謝のことばが書いてあった。

ymbkのゴッドファーザーへ

地味にご迷惑をおかけしていたように思います。
でも、ずっとHP拝見させて頂いていました。もうそれも
卒業しないと。今は損じる道を進むだけです。動き出す
ことによる、フィードバックがあると良いなあなんて。とりあえず
ですが、三年間ありがとうございました。

実は授業をうけているわけでも
部活でお世話になっているわけでもない。
3年前ymbk掲示板の頃から
知っていただいた事がうれしくて。
学校のグチを、1度きいていただいた事が
うれしくて。
ささやかに見守って下さって
ありがとう。

2人ともおめでとう。
伝言日誌ネタを作ってくれてありがとう。
Y先生もN先生も見ていると言われた。

エプソン・プロジェクターの故障処理をする。
結局業者に取りに来てもらうことになった。
組合の打ち上げに出た。
6時から8時まで。
帰りはK先生と一緒に中野まで帰った。

今日の一句
春夏冬に山あり秋に山なし   イシマ

  新入生説明会
Date:2004年3月24日(水)

昨日卒業式が済んだと思ったら
今日は新入生説明会である。
学校の3月4月は出入りが激しい。
今年度私は庶務係り、
いわばスタッフ業務である。
実際に生徒に関わるのは担任で、これがラインとなる。
学校は製造業じゃないので、少し用語法が違う。
でも昨日の卒業式を見ていると
ベルトコンベアのごとく
卒業証明書を渡していた。
定時制142名通信制94名、計236名の製品を送り出しました。
そして今日は定時制の原料が229名(?)搬入されました。

私はこの製品作成行程の作業場を作ればいい。
会場を整備して人数分の椅子並べが完了するように
手配すればいい。実際ならべるのは教職員のみなさまであります。

会場はすでにできているから、私は特に用事がない。
しかし新入生の様子はみたい。
またそれぞれの分掌が新入生にどんな話をするのか
聞いておくのは、一応仕事のうちである。
そう思って地下1階の会場に行く。
全体進行の教務主任から、
マイクの準備ができていない、と言われる。
そのことは私の頭になかった。
担当者がいるはずである。
あと5分で会は始まる。
校長は壇上に上がろうとしている。
会場準備の担当は私だし、マイク整備もサブだが
私の係りである。
1階キーボックスに行って鍵を取り放送室に入る。
あちこち探してワイアレスマイク2本を見つける。
アンプのスィッチを入れてボリュームの位置を確認。
ほぼ昨日通りで音は出るはずだ。
下へマイクを持っていくと演壇上にマイクスタンドがない。
また戻ってさがす。

なんとか音声は出た。
回廊をぐるり回って音量をチェック。
会は1時間半ほどかかった。
冷静に聞いていると、それほど内容がある話ではない。
はじめの頃は実質的な用件があった。
履修登録・移動教室参加承諾書あつめ・学校安全会申込書・
その後、内容が変わりほとんど必要なくなっても
日程だけは残った。
会場の集中力はせいぜい40分ほどしかもたない。

終わるまでずっと上から見ていた。
いろいろ気づくことはあるが、
致命的なミスはないので、お任せする。

午後は片づけである。
私が集合時間2分前に行くと
気の早い人はもう来ていた。
どんどん作業している。
30分弱で大体育館の椅子・シート片づけは終わる。

そのあとJ科の4月からの分担表を作る。
担当者の仕事内容がわからないので、
前例踏襲しようにも、どこをどういじったらいいかわからない。
知っていそうな人に相談に行く。
それがなかなかいない。
結局5時過ぎまでかかり、(案)と断って人数分印刷、配布した。

6時前に池袋へ行く。
ビックカメラでデジカメを購入。
ミノルタデマージュXg 32800円だった。
SDメモリ128Mをオプションでつける。6980円。
消費税込みで41,769円の買い物となる。
レシート・保証書を送ると3000円ペイバックされるという。
帰宅後さっそく用紙記入して送る。

今日の一句
梅散っている庭の隅変に暗い   イシマ

  修了式
Date:2004年3月25日(木)

まったく終わる感じがしない。
修了式に出た。
校長の話。やってみなければわからない。あきらめるな。
教務の話。教科書販売の方法。4月の日程。
生活指導部。薬物気をつけよう。成人者の喫煙場所が校舎外に。インターネットで個人情報を出すときには気をつけよう。他人の人権に配慮しよう。
相談部。高大連携講座。進路のことを考えよう。オープンスクールもあります。
保健部。マイボディ私の体。4月30日食を考えよう講演会
昼食はぱーこ食にウプ
駒込高校へ行く。
中央地区演劇部の集まり。
他校はみなお行儀がいい。
わが校だけ天衣無縫傍若無人である。
時々まともなことを言う。
2時間ほどやった。
それからもどる。
明日の日程表をもらって
個別質問。
連鎖と組み替えについて。
F2の表現形の比。
呼吸の経路と化学反応式係数の求め方。
別の人の質問。
いじめと差別はなくならないか?
雑談しながら7時半に帰る。
新宿ビックカメラでドラゴンクエストX
昨日のカメラ購入のサービスポイントで
現金を使うことなくゲット。
新宿まで遠征している妻と合流。
今日は負け。

帰宅9時半。

今日の一句
花人となりて進もう墓地の奥   イシマ

  転編入試験
Date:2004年3月26日(金)

1年の学業の修了の翌日は
転編入試験である。
昨年から始まったこの試験、
2年目の今年は募集10名に応募者59名である。
昨年は100人を越えた。
都立高校としてはとんでもない倍率である。

それは転入学の枠があるからで、
これだと1年間に取った単位が無駄にならない。
新入生説明会の時、座席を回廊から見下ろしていたら
2学年相当の生徒数が、1学年相当の生徒数の1/7ほどだった。
10年間前、これは同数だった。
中退者数が減ったのか、他校に行く人が増えたのか。

私の仕事は試験監督。
受験生はつかれてぐったりしているようだった。
2週間ほど前から、歯茎に炎症を生じ
ついに喉のリンパ節が腫れる事態となった。
背中のあたりからぞくぞく悪寒がする。
微熱がありそうだ。
全体だるいし関節もひりひり痛む。
インフルエンザの初期症状と似ている。
ただ喉の痛みと鼻腔の奥にひりつく感じがない。
これは感染症だな、と思う。

それで今年度のまとめと来年度の準備を
各方面で行わなくてはならないのだが、
手をつける気がしない。
なんだか椅子にぐったり座り
つげ義春、無能の人を読んだりした。
この前コンビニに行ったら置いてあった。
後期の作品がまとめられている
粗悪なペーパバックである。
でも豪華保存版などと銘打ってあるのより
合っている気がする。
どうせ貸本漫画から出発した人である。
もう何度も読んでいるが
何度読んでも飽きない。
以前は主人公の顔が気に入らなくて
あまり気が乗らなかった「無用の人」も
こうしてだるい体で読み返してみると
やはり名作である。
その前の「別離」というのは傑作。
女に振られて自殺未遂をする話だが、
過不足ない描写が秀逸である。
内容はくだらない暗い話なのに、
適度な距離を置いた表現に慰められる。

休暇を取って病院に見舞いに行く。
3時45分から4時45分
(今日は午後8時から勤務時間なので終業時間は4時45分になる)
と記入すると、今日の勤務時間はいつもどおりだから、と言われた。
4時15分から5時15分と書き直して、
でも始業8時からじゃないんですか、と聞くと
サービス出勤なのだそうだ。
まあ、私はサービス奴隷だと思っているから
それでもいいが、変は変である。

病院に行く前に花屋に寄る。
この時期は予約が込んでいて
時間がかかります、などと書いてある。
学生街で病院のそばだから当然であろう。
待たされるかと覚悟したら、
10分ほどでできた。
めったに来ない花屋に今年は2度も来ている。
春らしいもの、と言ったら
なんだかピンクっぽい花をあしらって作ってくれた。

K氏は4人部屋のいちばん手前にいた。
最近の病院はベット回りをにぐるりとカーテンがある。
K氏はそのカーテンを開けて、じゃあっちへ行こう、
と片づけだした。
ベットの上のテーブルには書きかけの原稿。
パソコンを持ってこなかったので、仕事は進まない、と言う。
同じ階にTVの見られる談話コーナーがある。
一端そこへいったが、じゃ、下行くか、
とまた病室に戻った。
パジャマの上にセーターを羽織ると
今度は1階の喫茶コーナーへ行った。
何する?と注文を聞く前に自分からコインを
販売機に入れている。

ほっておくとどんどん中へ進んで蜂の巣のようになります、
そんなことをいっておどかすわけだ。
そう言って、相変わらずニヤニヤしている。
5日前に手術して3日後には退院だという。
同室の人は前立腺のガンとかもう大変だよ。
もう少し弱っているかと思ったら
思いの外元気であった。
次に面会に来る人が決まっているので、
30分もいないで出てきた。
こういう機会でもないとK氏に会うことはない。

昨日、「いじめと差別」について雑談したとき
「先生には親友っていますか」と聞かれた。
「いる」と答えて、
現在の職場上のつきあいでなく
自分が死んだとき、あるいは、相手が死んだとき
連絡する相手、と定義しておいた。
私の頭には2人の顔が浮かんでいた。
その一つが、このK氏のニヤニヤ笑いである。

帰りにかって行きつけの喫茶店に寄り
6時ころ帰路についた。

今日も不調(原点)の妻と落ち合って
パスタ屋に行った。
帰宅後、ドラゴンクエストXをやって
コタツで寝る。

今日の一句
ためいきも中途半端に花ぐもり   イシマ

  炎症
Date:2004年3月27日(土)

昨日の炎症がおさまらないので、
筆者A氏の約束を反故にして
外出しない。

ドラゴンクエストは少し進む。
以前もやっていたはずだが
まったく忘れているので
始めてやるような感じがする。
でも以前と同じにゲレゲレとか名前を付けている。
小さいといえどもキラーパンサーである。

疲れるとコントローラー握ったまま寝ている。
画面ではぱーこが永遠の足踏み状態である。

今日の一句
ミルクティーカップの中の春まつり   イシマ

  花日より
Date:2004年3月28日(日)

昨日に引き続き春らしい良い天候である。
休日診療を調べて自転車で行く。
保健センターに行く途中の花は8分咲き。
場所によりかなり違う。
まだ2分咲きのところもある。

治療は歯石をカリカリとって
オキシドールで滅菌。
ジェイジェイ(?)なるクスリを塗った。
応急措置ですからきちんと治療してください。
23年間世話になった頼みの綱のS大先生はもはやいない。
職場の近所にいい歯医者を教えてもらったので
そこへ行こうと思う。

この花見天気に家でずっとくすぶっていた。
夜になって吉祥寺に出る。
雑物を買って歩いて帰ってくる。

またドラクエをやった。

今日の一句
サクラサク入学式の通用門   イシマ

  春休み
Date:2004年3月29日(月)

なんてものは今年からなくなった感じ。
年休が残っていたので、人事院勧告を遵守して
休暇をだしていたのだった。

その後で部活があるのを思い出した。
(というか年休を出しているのを忘れてた)
いつも通り出勤する。
まず歯医者に電話する。
キャンセルがあり午後の予約が取れた。
片づけ、引っ越しがいろいろあるのだが、
体調不良で今ひとつ気が乗らない。

課題読書をする。
今日は一条ゆかりである。
女たらしの美形評論家とバリバリのディレクターの妻
その息子とアイドルの話。
なかなか面白い。
感想を書かなくてはいけない。
こういう課題でもなければ、少女まんがなど自分から読まない。

入学式の実施要項、会場図をつくらなくてはならない。
未定要素が多く、これは先送りになる。
学校運営うんたら協議会、これは引継のファイルをコピーする。
7M近くあるので、フロッピーじゃだめだ。
CD−RWを1枚焼く。
ずいぶん余っているし、CD−Rでいいんだが
手元にあるのがRWだった。
これを時期担当者の机の上に置いておく。
1件片づいた。

歯医者の位置を確かめに行く。
歩いて5分ほどの場所だった。
その前にそば屋があるので入る。

演劇部の様子を見に行く。
毎年、ブツの整理をこの時期にしていた。
先に倉庫を開けて、ものを出して置いたら
来た人間でやっていた。
元部長・次期部長・次期会計・次期補佐・最終兵器
と重要なメンバーはちゃんと来るから偉い。
以前はもっとほめていたような気がする。
最近、力をつけてきたし、外部との関係もできてきたし、
ほめ殺しということもある。
普通に言えば、部活日の集合時間に集まるのは当然。
まあそれは教師が指導するのが当然という前提あっての話だが。
このいずれの当然もないのがこの部活の特徴である。(いいところとはあえて言わない)
生徒諸君は花見に行った。
今日の予定は新入生歓迎会の話合い、
それは台本を見るだけで終わりになったようだった。
次は4月1日です。

途中で予約の時間になったので歯医者に行く。
まずは妥当な治療内容であった。
ジスロマック500mgを処方される。
6錠900円ほどである。
1錠250mg2錠を
24時間置きに飲む。
抗生物質で炎症を抑える、というのも
考えていた通りだった。

へこみん氏がベトナムみやげのビールを持ってきてくれた。
なみさん登場。演劇部ビデオを見たけど時間切れ。
現会計が年度の決算報告書を持ってきた。
最後の仕事である。
彼が抜けるのは大きいが期間限定が学校の部活の宿命である。
致し方あるまい。

6時過ぎにへこみん氏と駅まで行く。
氏は「影で大人はこそこそ」に行った。

帰宅後
ラーの鏡を使った。

今日の一句
さえずりや旅館の朝の拡声器   イシマ

  花に嵐
Date:2004年3月30日(火)

のたとえもあるぞ
さよならだけが人生だ

薬が大分効いてきて少し外へ出る気になったのが2時頃。
三鷹吉祥寺井の頭公園と散歩して雨が降ってきたので
バスで帰ってきた。

ドラクエをやる。
何をしていいかわからない。
馬車を引き連れてうろつき回っているだけなので、
ゴールドはたまるわレベルは上がるわ
むなしい人生である。

今日の一句
大挙して低空飛行虻の群   イシマ

  年度末
Date:2004年3月31日(水)

まず歯医者に行く。
点検消毒のみ110円。
順番待ち次回予約時間含んで10分で終わる。

部屋の移動をする。
J科長なので、J科の先生が一番たくさんいるパソコン準備室、
通称パソ準に空き机を作ってもらった。
1年間いた工業準備室から、
机の上下中すべてキャリアに入れて
丸ごと持っていく。
片づけもまだなので、移動ついでにやてしまおうという魂胆である。
まず、パソコンの設定をする。
これが終わらないと仕事が始まらない。
IPアドレスもらって設定し直す。
プリンタは共有なのでこれも設定。
チェックしてOKとなる。

次に入学式関連業務だが、
その基礎資料が見つからない。
引っ越しの山をかき回して見るが
わからない。
それでまず捨てるものを整理して午前中の仕事は終わる。

午後は工業準備室の整理を手伝う。
1年間お世話になりました。
こちらも大移動してずいぶんすっきりした。

廊下で転出、あるいは今年で定年を迎える方に会う。
お世話になりました、と簡単なあいさつで終わる。
これで会うこともないかもしれない。
会者別離無情迅速。
何人かとそんな挨拶を交わした。
妙にがらんとした長い廊下。

Iさん来る。
今日まで授業があり明日から春休みだという。
専門学校にもいろいろあるが、ちゃんとした方である。
友人と沖縄に行くそうだ。
大変けっこうであります。

6時過ぎ帰る。

今日の一句
片隅の今年の蝌蚪はやや静か   イシマ


Akiary v.0.51